松村アクア株式会社

産業資材部

カルモフォームについて

カルモフォーム

カルモフォーム

フェノール樹脂発泡体で作られた今までにない特性を持ったハイブリッド吸音材です。 軽量かつ中低音を含め広い帯域の音を余すところなく吸音することができ、さらに遮音性能もあわせ持つ新しい吸音材です。

カルモフォーム

CALMOFOAM type B

軽量で加工しやすいスタンダードタイプです。

  • 質量 25㎜厚で、475g/m² (19㎏/m³)
  • 材質 フェノール樹脂 / F☆☆☆☆
  • フェノールフォーム製造特許 出願番号 2006-337080
カルモフォームtypeB

<CALMOFOAM typeB 物性>

密度(㎏/m³) 19(±2.0)(JIS K7222準拠)
熱伝導率(w/m・K) 0.035(プローブ法)
圧縮強さ(kPa) 縦48.4 横37.6(JIS K7220)
PH値 2.5(±0.5)(抽出水)
熱変形温度(2%/℃) 285.5(JIS K7197)
線膨張係数 86.8×10-6/℃(JIS K7197)
カルモフォームtypeH

CALMOFOAM type H

パネルの芯材などの用途に当社独自の製法で開発したペーパーハニカム入りの製品です。

  • 質量 25㎜厚で、875g/m²(35㎏/m³)
  • 材質 フェノール樹脂 / F☆☆☆☆、紙
  • フェノールフォーム製造特許 出願番号 2006-337080
カルモフォームtypeH
通常曲げて使用できないフォーム製品を
ペーパーハニカムと組み合わせることで
ある程度曲げて使用できるようになっております。
カルモフォームtypeNP

CALMOFOAM type NP

補強材を組み合わせてボード表面の強度と使いやすさを向上させた製品です。

  • 質量 カルモフォーム25㎜厚で、1.25㎏/m²
  • 材質 フェノール樹脂 / F☆☆☆☆
    プラダン: ポリプロピレン (質量約0.40㎏/m²)
    ネット: ポリエチレン (質量約0.35㎏/m²)
  • フェノールフォーム製造特許 出願番号 2020-64200
カルモフォームPP袋入り

任意のサイズでカット可能

  • 大きさや厚みなど、ご希望のサイズに弊社でカットいたします。
  • 1枚からでも納品致します。
  • ご希望の形状でもお作りする事が出来ます。

(最大寸法 600㎜×1,000㎜×1,000㎜まで)

PP袋 / 不織布入りも可能

  • PP袋や不織布入りで納品することも出来ます。

CALMOFOAMの特長

1

高い難燃性

高分子難燃燃焼試験UL94でV-0、HF-1試験に合格しています。

2

劣化しにくい

フェノール樹脂はきわめて劣化を起こしにくい熱硬化性樹脂です。

3

熱に強い

極端な温度変化でも膨張・収縮・破損は起こしにくい製品です。

4

耐薬品性に優れる

薬品の影響を受けにくいため接着剤や塗料等で溶ける事もありません。

5

安心・安全

仮に体内に入っても有害性はありません。また燃えても有毒ガスを出しません。
※ 気分が悪くなった場合は医師の診断を受けてください。

6

簡単加工

カッターナイフで簡単にカット出来ます。

CALMOFOAMはなぜ吸音性と遮音性があるのでしょうか?

一般的な吸音材は柔らかく空気が通りやすい構造で、吸音メカニズムは空気伝播により音(振動)が吸音材内部の空気層を通過する事でエネルギーロスを起こし減音します。逆に透過性があり、吸音効果があっても遮音効果を望むのは難しいものとなっています。

CALMOFOAM(カルモフォーム)はフェノール樹脂という熱硬化性樹脂を使用し独自の製法にて発泡させた製品で、連続気泡の構造を形成しています。特殊な三次元構造を有しているため、空気を適度に通す構造になっており、音(振動)が複雑に絡み通過する事でエネルギーロスを発生させ減音していると考えています。特に中低域の透過性の高い帯域の音に対しても質量に頼らず吸音効果が得られるのが大きな特徴になっております。

高周波帯域の吸音性能は極端に高くないためデータ上では、高周波帯域での吸音効果が他の吸音素材より低いように感じるかも知れませんが、他の吸音素材と比較し中低周波帯域の吸音性能が優れており、低周波帯域から高周波帯域まで幅広い帯域で吸音効果が得られ極端な吸音性能差が出ない事により最適な調音特性を感じる事が出来ます。これにより人の耳に届く音が不自然にならないため快適な音環境が得られます。

また、この構造により空気の流れに対しても抵抗が高いためある程度遮音効果を有する素材となっており、吸音性能も遮音性能も併せ持つ今までにない新しい素材となっています。

3次元多孔質(セル)拡大画像

CALMOFOAMのセル(多孔質)の拡大画像です。左は縦方向、右は横方向を映しています。セル核の中に網目構造のマイクロセルを持つ3次元の連続気泡体です。

縦方向
3次元多孔質(セル)拡大画像(縦方向)
横方向
3次元多孔質(セル)拡大画像(縦方向)

吸音性

  • 厚さ10㎜からでも吸音力を発揮します。
  • 中低音から高域までバランス良く吸音しますので調音性に優れます。
  • 吸音しながら拡散効果も感じて頂けますので音楽シーンでも音場調整が不要です。
  • 空気伝播に頼らないため表面にカバー等をかけても吸音します。
タイプB 吸音データ
テスト検体:CALMOFOAM typeB 25㎜、50㎜
タイプB吸音データ
タイプH 吸音データ
テスト検体:CALMOFOAM typeH 25㎜、50㎜
タイプH吸音データ
  • 残響室法吸音率測定(JIS A 1409 :1998)
  • 計測:日本建築総合試験所
  • 注:テスト結果は参考値となります。環境により試験数値と異なる場合があります。

遮音性

  • 空気透過性が低いため、ホコリや湿気の吸い込みが少くなり長期に安定した性能を持続します。
  • 遮音性がありますので防音パネルなど軽量化に繋がります。
     CALMOFOAM 50㎜厚で平均で約18dB程度の遮音性があります。
  • 軽量遮音で使われるスチレンフォームよりも遮音性能があります。
1/3オクターブバンド周波数帯(Hz)

注:テスト結果は参考値となります。環境により試験数値と異なる場合があります。

遮音材等でサンドイッチされた構造では期待した効果を得られない場合があります。

お取扱いについて

  1. 「CALMOFOAM」は吸音材です。防音性を上げるためには遮音材と併用される事をお勧め致します。
  2. 表面に衝撃を与えると凹みます。凹んだ場合は復元しませんのでご注意下さい。
  3. 製品の性質上、粉が出やすく飛散しやすいので施工時は防塵対策をして下さい。
  4. 直射日光や蛍光灯などの人口光に対して退色致しますのでご注意下さい。性能には影響がございません。
  5. 吸水性がありますので保管場所や施工方法にご注意下さい。吸水した場合でも時間の経過とともに蒸発致します。
  6. 加工等で不要になった端材は可燃ごみに出せますが自治体の指示に従って下さい。
  7. ご希望の形状に加工可能です。詳しくは弊社までお問合せ下さい。
  8. PH値は2.5?±0.5酸性質のため金属と接触する部分は念のため防錆加工をお勧め致します。
  9. CALMOFOAM®は松村アクア㈱が開発した製品です。商標登録取得済。

※試験データは条件が整った施設で行っています。ご使用の環境によりデータ結果と異なる場合がありますので保障値ではありません。